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青年座『ジョバンニの父への旅』

2008.09.27 (Sat)

青年座劇場にて、『ジョバンニの父への旅』を観劇。

宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』の登場人物を使い、あの夜から×年後を描いた物語。副題に“「銀河鉄道の夜」より”と書いてあったにもかかわらず、元の方を予習することを考えておらず、劇場に着いてから、しまったー、どんな話だったっけと思った。なんか物悲しい話だった記憶はあるが。そういう客を予想してか、パンフにあらすじを挟み込んでいてくれて助かりました。

劇場のつくり青年座劇場は、ただの広い空間で、客席を毎度毎度トンテンカンテンして作らないといけないトコロなのです。もともと稽古場だから。なので、演目によって客席の場所も変えられるし自由自在。今回も面白い作りになっていました。空間をナナメに切って客席を作り、ひな壇状の客席の間に細い通路を作っていました。私は通路の横で、下を通る人を上から見下ろす形になり、見やすかったです。前の席の人がアフロヘアで頭1.5倍になっていたことを除けば。頼む〜、帽子かぶるか頬かむりしてくれーと本気で思いました。一列ごとにかなり段差あるはずなのに、見えないんだもん。おかげで背筋しゃきーんと伸ばして座っていないといけなくて、疲れました(泣)。

話は、終わってみると「大筋は理解できる」話なのですが、リアルタイムに理解していくのがむずかしい、一筋縄では行かないお芝居でした。場面と行動と台詞の意味がよく判らないんだもん。終わってから「別役実作品」と言われて、あーあーあーたしかにたしかにたしかに!! 数年前に別役作品を見た時にも同じような感想を書いたことを思い出しました。そもそも見る前に作家と演出家の名前をチェックしてなかった自分に呆れます。別役作品と知ってたらそのつもりで構えて見てたのにぃ。智さんが出てるものはとりあえず見に行くことにしてるから、作家も演出家も出し物も気にしてなかったんだ。。。しかし今後は、ちゃんと気にすることにしようと思いました。

別役作品は「そのつもりで」見てないと、理解できなくて疲れちゃうんですが、私は心の準備ができていなくて、今回は失敗しちゃいましたー。最後まで芝居に意識を集中させられなくて(智さんの出番は流石に集中するけど)、意識の半分が「お尻痛いな〜むずむず」に向いてしまい、芝居に入り込み切れませんでした。。。青年座劇場はいつもパイプ椅子を並べて座席を作る劇場なのですが、今までお尻が痛いなんて思ったことなかった。いつも芝居にぐいぐい引き込んでくれるので、お尻になんて意識が向かなかったんだよね。今回いかに注意力散漫だったということか。・・・というかさ、注意力散漫の理由の半分は前の席のお客さんにあるといってもいいな。そもそも長時間姿勢を正していなければならなかったせいで、お尻が痛くなったんだもんなー。

終わってみると、なんか狐に化かされたような気持ちになる。あんなに難解だったのに、判ったような気にさせられるところが不思議。しかし何だったんだ、と言われると、やっぱり、うーんってなっちゃう。芝居の意味って何なんだろ? とまで思っちゃう。面白ければよい素人のワタクシメには、よーわからんです。

終演後、劇場の別室でワンコインバーが開催。芝居についていけず頭が「???」になってた私は、今日の芝居が面白かったのか面白くなかったのか、それすら自分で判らず。こんなんでワンコインバーに行っても誰とも何も話せんぞー。帰ろう、、、と思っていたが、ファンサービス中の智さんに声をかけていただいて、参加してしまいました。弱いなあ。別室に行ってみたら、まだ数人しかおらず、最終的に20人くらい。土曜の夜の公演なのに。客席は満席だったのに。ワンコインバーは結構人だらけになることもあるのに。・・・観客のほとんどがすんなり帰ってしまったということは、芝居をむつかしく感じたのは私だけではないということか。

今回は芝居よりワンコインバーの方が楽しかったです、ごめんなさい。客席で、隣に座っていたおじさんが妙に智さんの芝居に反応して笑っているなーと思っていたら、ワンコインバーで再会してみたら、一度呑んだことがある方でした。顔見ても気付かなくて、苗字を聞いて下の名前を聞いて思い出したとゆー・・・(失礼!)。あちらも「智さんの出で笑ってましたよね」と。お互いに気にしていたんだ(笑)。その後は、「今知り合った。もう知り合いだ」式の青年座風呑み会で盛り上がり。とても楽しく過ごせました。ギリギリ終電に間に合って良かったです。

パンフレット
23:55  |  お芝居  |  Comment(0)

広島平和記念公園

2008.09.21 (Sun)

駅に居ながら次の次の次の駅まで見通せてしまう市内電車に乗って、
久しぶりに平和記念公園を訪れました。

原爆ドーム

昨日の広島はジリジリと焼けるように暑くて、夏の再来のようでした。
まさかその夜から稲光と雷雨に襲われて、それが朝まで続くなんて。
全く予想できない、よい天気でした。

江波行きの「原爆ドーム前」で降りると、斜向かいが市民球場でした。
ものすごく久しぶりに来るので、位置関係なぞすっかり忘れてました。
というか、元々土地勘なぞなかったような気もして、
土地勘らしきシロモノがついてきたのは、やっと最近のような。
ともかく、広島一番のショッピング街・飲み屋街・娯楽街で、
この場所は江戸時代から今までずっと、広島の人が集まる中心地。
ふと、その実感を感じました。

照りつける太陽の下、元安川を渡り原爆の子の像、平和の火、
と歩くも殆ど人がいない。夏休みでもないし、がらんとしたもの。
これは資料館をゆっくり見るチャンスではないかと
入場料50円に音声解説も借りて入ってみたところ、
案に相違して人だらけ。展示品に近づけないギッシリぶりでした。
みんな暑くて、館内に避難して出てこなかったのかもしれん。
それにしても。大人になってから展示を眺めていると
原爆にヒジョーに現実味を感じるために
とっても怖くて、冷静に見ていられなくなってしまって、
音声解説の半分も聞かないうちに出て来てしまいました。。。

現在の姿と元の姿
22:36  |  その他  |  Comment(0)

花組芝居『怪談牡丹灯篭』

2008.09.03 (Wed)

dgz20080903_2.jpgあうるすぽっとにて、花組芝居の『怪談牡丹灯籠』を観劇。

牡丹灯籠というと「カラ〜ンコロ〜ン」だと理解していた私は、まさか本当はあんなに長い話で、「カラ〜ンコロ〜ン」はほんの一部にすぎないなんて、全然知りませんでした。見に行く前の予備知識にもそんなの無かったので、芝居を見ながらビックリするという有様。そのおかげで、この後どうなるの?? と新鮮に楽しむことができて良かったです。

一番の驚きは、昔の映画で蟹江敬三が演じていた「カラ〜ンコロ〜ン」の目撃者(長屋の住人で、障子に穴を開けて覗いて腰を抜かすただの脇役)が、実は実は実は、作品全体を通したら大きな役で、しかも何この人めっっっちゃ魅力的やん===☆★☆ということでした。あぁん小林大介ステキ、、、くらくら。役柄と鬘とメークが似合いすぎ。しかし前に観た『假名手本忠臣蔵』では全く記憶に残っていなかった。今調べると、塩谷判官役だったのね。ごめん・・・私にとっては塩谷判官=菊五郎なの。去年見た菊五郎の「由良之介はまだか」にすっかり泣かされちゃったからさ。ちなみに花組『假名手本』できゃい〜んステキNo.1!! だったのは大石役の桂憲一で、お軽の植本潤もかわいかったな〜。

閑話休題。今回、他にいいなーと思ったのはお露の父親役の水下きよし。落ち着いた御家人? な感じ(私にとって)が役者その人の感じからも出てて、ぴったり&しっくり違和感ゼロでした。芝居のたびに「ステキ!!」な人が変わるように配役しているのか、それとも単純に私の好みの問題なのか、その辺は全く判りません。

『假名手本』を観た時に私が花組って面白いな〜と思ったのは、歌舞伎では踊りのようになってしまって何をしているのか判りにくい動きを、「実はあの所作って早回しすると現実世界のこれなのよ」てな風に見せてくれて、「歌舞伎って形式美になっているから判りにくいけど、やっぱり現実をちゃんと写してるのよ」と教えてくれたことなのだ。今回は歌舞伎のではなく落語の芝居化だったのだけど、現在の観客がパッと観た瞬間に時間・場所が直感的に判るよう、いろいろ工夫してありました(なにしろ背景の装置がシンプルなので)。たとえば「朝刊を手にハブラシを口にくわえて登場」させることで、観客の「今は一体何時でこいつらどこにいるの?」な雑念を一瞬で解決し、あとは台詞に集中して聞けるようにしてくれたり。遊んでいるのではなく、判りやすさを目指しているんだろうなと思うんです。なので、自分が知らないけど有名な古い作品を焼直して見せてくれるような時には、また行きたいな〜と思っています。

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※劇場ロビーの隅では、ポスターの原画展をやっておりました。
劇場ロビー
22:13  |  お芝居  |  Comment(0)
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