京都お散歩記(5)

平等院のすぐ近くに「橘橋」という小さな橋があります。
この橋のことは、随分昔に、しののめちゃんから話だけ聞いてたんです。
立地条件から見て、『着ながし奉行』の湊橋ではないか?
ただし周囲の風景が番組の頃と全然違うので自信は無いけど、と。

平等院から宇治川の方へ小道を辿り、土手に上ったらすぐこの橋がありました。
下の二枚の写真だと、奥の方が平等院側です。手前は宇治川の合戦跡(橘島)。
土手から見下ろした時、胸がどきどきっとしました。

橘橋

でも、本当を言うと、その場では「ここだ!」とは断言できなかったんです。
記憶にある『着ながし奉行』の映像と比べて、あんまり綺麗に整備されていたから。
似てる‥‥似てる‥‥と思いつつも、飛び上がって喜ぶ自信が無かったのが残念です。

家に帰って映像を見直して、「間違いない」と静かに拳を握り締めました。

写真と映像を並べてみると、よくわかります(↓)。ほらね? ここでしょ。

ただし。この橋は当時のままじゃなく、架け替わってると思います。
平等院側の土手も、内島兵馬(ごろー)が上から平太を見下ろした当時は
土の坂だったけど、今はきれいな階段になってしまって。面影あんまりないです。
橘島側の円錐台型の階段は昔からこの形でした。階段の下に番所を建ててました。
火鉢を囲んでる兵馬の後ろを、平太が「お寒ぅござんすねっ♪」って飛んでくアレ。
今度ここに来ることがあったら、懐手で渡りたいですね〜(謎)。

橘橋今昔

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京都お散歩記(4)

京都駅から乗り込んだのはJR奈良線。一路、宇治へ。
行き先は平等院鳳凰堂。

dgz20070318_2.jpg
初めて来ました。これが平等院か〜。すごいのう〜綺麗やのう〜。
今、本尊が平成大修理の最中で、展示館で天蓋の一部と光背を間近に見ることができました。
修理でもない限り、遥か高い天井にぶら下がって何だか判らないだろう天蓋の本物を
金色の透かし彫りに顔をくっつけるようにして見れることは、そうは無いでしょう。

一番気に入ったのが、楽器を持って雲に乗る小さな菩薩像の数々。
極楽浄土の様子をこの世に描き出したという本堂の、高い壁につけられていたもの。
笙や箏や太鼓を手にしていて、そっか、この頃はまだ雅楽なんだよな〜、と。
浮かぶように展示された姿が、軽やかで優しくて、音楽が聞こえてくるような気がしました。
聞こえない音楽の中で、心の洗濯。

境内には「源頼政の墓」もあり、吉川英治の『新・平家物語』の場面を思い出しました。

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京都お散歩記(3)

3月18日(日)。京都駅そばの宿でゆっくりお目覚め。
早く出ても寒いし、昨日疲れたし、今日は一人で自由だし。チェックアウト期限ぎりぎりに出立。

さ〜どこへ行こうかな、という気持ちがホテルを出た瞬間に萎む。
さみ〜〜〜っ!!! みぞれ降っとるやん!!!
折りたたみ傘を差すものの、駅に出る途中に見つけた喫茶店に避難。
モーニングを食べながら、どこに行こうか思案。こう寒いと室内以外ありえないわ。
京都国際マンガミュージアムのガンダム展に決定。

ミュージアムの廊下一旦京都駅に出て、コインロッカーに荷物を放り込む。それから地下鉄で烏丸御池へ。駅を出ると雨がやんで陽がさしていて、ちょっぴりホッ。

展示は、ガンダムに影響を受けた現代のクリエーターたちが、ガンダムから自分が読み取ったメッセージを具現化したもの。
それは最初からわきまえていたので、入場料1500円に、うっ高い、と感じました。音声ガイドは+500円。
えー。ガンダムはまったけど、そんなに出したいほどじゃないし。
じゃあ、音声ガイドはいらなーい。
無くても十分判って当然、それを更に面白くするモノでしょ?

でもその判断は間違っていたのでした。

入って展示を見るうちに心が失望に包まれるのがよく判りました。
あっという間に三分の一を通り過ぎて、「・・・・・・・・」。
そのまま黙って帰るのがオトナなのでしょうが、私はそこでUターンしました。

入り口まで戻っておネエさんを捕まえて「ごめんなさーい」。
「今見てきたんですけど、あれ一体何ですかね?
 いやお姉さんに言ってもしょうがないのは重々判っているんですけど‥‥。
 でも全ッ然意味判んないんですよ。楽しみにして来たのに、すごい悲しくなっちゃって。
 金返せとかは言わないんで、正直な所でアナタの感想聞かせていただけません?」
きっとバイトかボランティアのおネエさんで、そんなこと言われてもなあと
さぞかし困ったことだろう。ごめんなさい。でもすごく納得いかなかったんだもん。
しかしそのおネエさんは親切な人だった。気の毒そうに
「私も展示は見ました。音声ガイド無しとありで見てみました。
 音声ガイドがあれば楽しめましたけど。あるとなしでは大違いです」
これ以上金出すのもどうかと思ったが、おネエさんの親切の手前もあり、
ここまで来て納得せず帰るのもイヤだという私の性分もあり、音声ガイドを借りてみました。

そうしたら、ああなるほどねぇ、なのです。
アムロの人とシャアの人ともう一人が展示を見ながら喋ってるという構成で
音響効果やキメ台詞を交えて楽しく解説しているのです。
これが無いと意味判んないよー!!

価格設定が間違っている。必須の音声ガイドなら、足して1500円にしないと。
作者はプロでも、展示自体は要はファンが「こんなの作ってみました」ってだけでしょ。
展示だけならショバ代のつもりで1000円で十分だよ。金取るんじゃなあい。

******
帰ってきて、職場のお隣さん(私にファーストガンダム全話貸してくれた人)に
「全国数ヶ所で好評だったって記事がありましたけど、“満員御礼”みたいにきっと嘘ですよ」
とぶうぶう言いながら報告したら、
「そんなの見に行く人は最初から内容は承知してるから好評なんじゃない?」
と笑われてしまいました。そういえばお客はいい年した大人ばかりで子供はいなかったような・・・。
「土下さんが求めてるものはきっと、ガンダムミュージアムの路線だよ」
今は閉鎖してしまったというガンダムミュージアムのHPだけ見て、
あ〜んコッチの方が面白そうだと思ったのでした。

まあ、しかし、ファーストガンダムってのはただのアニメじゃなく文化なんだなあ。
それは強く感じた展示会でした。
自分が見た時も、色々感じること・学ぶことがあって、優れた作品だと思ったけれど。

******
そんなこんなしながら展示を見終わったのがお昼。
帰りの新幹線は夕方だ。それまでどうしよう?
10年前のガイドブック(新しいの買おうよ〜)と首っ引きで考える。
最初は「妙心寺」「あぶり餅」とか考えたけど、夕方まで持つまい。
それにそんな何度も行ったところにこの寒い中行きたくない。
寒くても行きたいぞ!! というモチベーションが湧くところじゃないとね。

そんな私の目に留まった場所がひとつ。
とても有名な観光地だけど、私はいまだに行ったことがない。
そうだ、そういえばここには前からこの目で見たかったモノもあるんだ。
近くに派手な時代劇ロケ地がないせいで、みんなはいっつも行かないんだよな〜。
一人きりの今こそいいチャンスじゃん。よし行くぞ。
ミュージアムを出ると陽がポカポカして道が乾いて、ますます散歩気分が高まりました。

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京都お散歩記(2)

イベント終了が結局午後4時。
その後、しののめちゃん・まきちゃん・清さん・りゅうちゃんと喫茶店でお茶。
一時間半ほど旧交をあたためてから、東雲会の面々は帰って行きました。
夜から呑み会予定の外道会面々は、暇つぶしに大映通り商店街をブラブラ。
しかしだんだん陽が暮れてゆく寒さに耐え切れず、また喫茶店へ逆戻りでした(笑)。

夜は商店街に近いお店で地元の方と呑み会。
今日の撮影所の案内役が東映の方で、その人も面白い方なのだけど、
松竹を案内するのなら隅々まで知ってるエクランさんが適役では?
松尾勝人さんに瓦版売りの姿で案内して欲しいなどと勝手な要望を言っていたら、
「松尾さん亡くならはったで」。えっ‥‥(絶句)。今年一月に急逝されたのだとか。
スターさんと違って訃報も届かないので、私たちは全く知りませんでした。
何とも言いようがなく、ショックでしばらくシンとしてしまいました。
昭和15年9月21日生まれなので、60代後半か。まだまだお若かったなぁ。
長崎出身で、『長崎ぶらぶら節』の方言指導もされたそうですよ。

▼エクラン社の松尾さんの頁
http://www.yakusya.net/ekuransya/matuo.htm

地元の方に
「大映通り商店街は撮影所と切り離せない関係にあって、
 商店街のそこかしこに映画にかかわるエピソードがあるんですよ(in京都弁)」
という話を伺っていた所にお皿を下げに現れた女将さん。
「このお店だってそうですよね」と突然話を振られ、
「そうですよ、役所さんなんかもここに泊まってたんですよ〜」とサラッと仰る。 なぬ?!
「へ‥‥へぇ〜、それいつ頃の話ですか〜?」
内心物凄い勢いでしかし表面はあくまでさりげなく訊く。
「もう20年くらい前かしら。闇の歯車の頃かな」 やっぱり===!!
「20年前なら、仲代さんに着いて来てたころですね」と継ぎながら、
どうせいつものようにごろーなんて憶えてないだろうナと寂しく思いながらも
「じゃあ大橋吾郎さんもここに泊まったのかなぁ」とつぶやいたら、なんと
「ああ、大橋さんもよく泊まってましたよ。益岡さんも一緒でね。
 ここと隣の部屋を開け放して布団並べて。
 みんな背が高いから布団から足がはみ出てたのを憶えてますよ。
 みんな、お金がない若いうちはうちに入り浸りなんですよ。
 だんだん売れてくるとホテルを取ってもらえるようになるので、
 うちには来なくなるわね」
と懐かしそうに話して下さいました。だーーー(嬉し泣き)。

「なんかそんな話聞いたら、この部屋が違って見えるよね〜vV」
「アナタだけね!!!!」(by清さん&りゅうちゃん)

まさかこんな話が聞けるとは思っていなかったので、
私の宿だけエライ遠くて、真夜中に一人でトボトボ行かなければならなかったことも、
翌日みんな急な仕事が入ったために私を置いて帰ってしまうことも、
全然苦になりませんでした。でも寒かった〜。宿についたら11時半でした。

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京都お散歩記(1)

撮影所の風景1

ここは松竹京都映画撮影所。
東映の京撮とは違って普段はパンピー立ち入り禁止の撮影所を、合法的に見学してきました。
イベントの詳しいレポは、一緒に参加したしののめちゃんにお任せするとして、
私はごろーファンのミーハーな感想を少々。

ごろーはあんまし松竹には縁がないけれど、それでもこないだの『瑤泉院の陰謀』やら
昔の『必殺仕事人』『御家人斬九郎』などでココを訪れてます。
デビューの頃の時代劇スペシャルって映像京都でしょー? ここじゃないの??
て思ってたら、ごろー氏曰く、当時隣に残っていた大映の撮影所で撮ったんだそうな。
一本だけ松竹でも撮ったかなー? みたいなことを仰ってましたナ。
ザンクで見張ってた橋やら、押し込みに入った店やら、必殺で射殺された道やら、
大貫流の道場の門はここかななんて、なんだか懐かしい気持ちで見て歩きました。

撮影所の風景2

朝の10時開始で、12時まで撮影所内を見学。陽は出てますが、すごい寒いです。
普段はスタッフルームなぞに使われてる部屋に戻った時には生き返った気分でした。
お弁当が出て休憩。「つたや」ではなく、東映の方のお弁当屋さんらしい。
1時〜3時がエクランさんをマネキンにしての美粧・結髪の解説。
マネキンは主水=船津正康さん、花魁=北ひろ子さん(多分)、鬼平=大石昭弘さん。
『時代劇解体新書』(懐かしいね)や東映の川鶴さんのサイトなどで
写真を使った時代劇の化粧の説明は読んでたけれども、生は実感が違います。
こんなに早いの?! というスピードで化粧〜着付けが終了。
羽二重にドーランを重ねていくうちに「頭っぽく」なっていくのが面白かったです(笑)。
額と羽二重の段差を粘土状のモノで埋めていく作業が、土壁を塗ってるみたい。
もー、一般人だからこーゆーのがいちいち面白いのね。
眉から上を動かしたらビビビッと割れるんでない?? とか余計なことを考えるし。
実際、しょっちゅう撮影中にヒビが入って直してるんだとか。
八木かつらの八木さんによるかつら製作の実演は、、、職人技でした〜。

3時半からオープンセットでの時代劇撮影をちょこっと見学。
道を大八車や通行人が歩くだけの短いカットにすごく時間がかかっててビックリ。
レール敷いてカメラ持ってきてライト置いて反射板セットして。
遥か彼方の家の障子がチョコッと開いてるのをスタッフが目ざとく見つけて
「待った。誰かそこ障子閉めろ」
「サイズが合わなくてこれでギリギリなんです」
「もう一寸引っ張ってみろ。サイズ違うの入れるな」
「そこでいい、それなら判らん」
風景の隅から隅までちゃんと考えて作ってるんやね。
テストテストした後の本番で天気待ちになって、
いつでも歩き出せる形のままで寒い中ずーーーっと待ってたり。
ひとつひとつの短いカットにあんなに時間がかかってたら、こりゃ大変やわ。

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京都太秦シネマフェスティバル

抽選ハガキに当たった外道会・東雲会の面々で、土曜日に「京都太秦シネマフェスティバル」に参加してきました。こういうイベントを見に行くのは私は初めて。松竹京都映画撮影所見学+美粧・結髪の解説で、予想よりずっと面白くて良かったです〜(^^)。イベントの詳細なレポはしののめちゃんがやってくださったので、それを見てくだされ。私は今日はもう寝ます。。。ぐう。

▼しののめちゃんのレポ@鬼平掲示板
http://505.teacup.com/kotaro/bbs
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